ELECTRONICOS FANTASTICOS!（以下、ニコス）は、アーティストの和田永が中心となり、あらゆる人々を巻き込みながら、役割を終えた電化製品を新たな「電磁楽器」へと蘇生させ、徐々にオーケストラを形づくっていくプロジェクトです。
2015年に始動し、現在は東京・京都・日立・名古屋・秋田の5都市と、インターネット上に世界中の猛者が集えるラボを立ち上げ、参加型アートプロジェクトとして100名近いメンバーとともに鋭意活動中。多様なバックグランドを持つ人々が参画しながら、これまでにブラウン管テレビ、扇風機、換気扇、ビデオカメラ、エコアン、電話機など数々の家電を楽器化してきました。使われなくなった電化製品を蒐集（しゅうしゅう）し、楽器へと改造し、奏法を編み出し、そこから生まれ得る「電磁民族音楽」や「電磁盆踊り」「電磁行列」などなどを夢想しながら、日夜創作活動を続けています。

これまでにたくさんのオリジナル楽曲を演奏してきましたが、遂に、初となる音源をリリースします！
１００％混じりっけなしの家電から発せられる電磁的な音のみで構成された楽音に、「電磁龍」ではアジアに伝わる登り龍が如く、なみちえとSubmarineのラップがうねりを起こします。

「電磁祭囃子」は、2020年夏、DOMMUNEでの特別番組でオンラインライブで初披露された楽曲。世界中から祭りが消えたコロナ禍のさなか、踊りと祭りを求める心が家電を通じて音楽という形になり、自宅にいながら盆踊りを踊ろう！という呼びかけに世界中が反応。YouTubeではデモンストレーション映像が1000万を超える再生回数になり、コロナ禍が明けた2023年の盆踊りシーズンを前に、満を持してドロップします。

ニコス初となる映像作品は、2022年9月に神田明神ホールにて行った5年ぶりの有観客主催公演の模様を完全映像化！雅楽とのコラボレーションを軸に、ラッパーのなみちえとSubmarineも参戦。

世界最古のオーケストラと称される雅楽は、日本古来の音楽や舞と、大陸から渡ったものが融合し、日本独自の合奏形態として進化を遂げました。一方のニコスは歴史こそ浅いながらも、現代にはなくてはならない電気、電波、電子、電磁の”電”なエネルギーを音に乗せて振り撒きながら、その活動領域を日本のみならず世界に広げてきた現代的オーケストラ。2022年のFUJI ROCK FESTIVALに初出演し、盆踊りスタイルを中心にした楽曲構成で観客を熱狂させました。
その両者が初遭遇で奏でた、音楽と舞による夢の共演。
さらにはゲストとして、ラッパーのなみちえとSubmarineも参戦。なみちえは、音楽活動のみならず着ぐるみ制作・執筆などマルチな表現活動を行うアーティスト。Submarineは、アジアで活躍する東京在住の若手中国人ラッパー。この公演が初となるコラボレーション曲をお披露目！多言語ラップが神田明神にて現代神話を紡ぐその瞬間を、体感してください。

プロジェクト史上初めてのリリースとなる音源作品「電磁祭囃子／電磁龍」と映像作品「電磁饗宴篇」の発売を記念し、東京・原宿SOMSOC GALLERYにて期間限定のラボスペースをオープンします。週末の土日は、連日セッションや楽器づくりのワークショップを開催予定。普段はステージで演奏を繰り広げているラボメンバーと、一緒になって楽器体験ができるレアなチャンス！
ぜひニコスの電気・電波・電子・電磁を体感＆感電しに来てください⚡️

◆展示楽器
・バーコーダー
・ブラウン管ドラム
・扇風琴
・テレナンデス
・テレ線
・ファンタール
・バーコードボーディング（スケートボードxバーコーダー）
・バーコードレス
※楽器は予告なく変更する場合があります。ご了承ください。

プロジェクトヒストリーや各楽器の楽器紹介及び開発プロセスもご覧いただけます。新作を含むグッズの販売もあります。